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伸びた袖口の直し方

2007-02-27

Tag :

伸びてしまったウールセーターの袖口の直し方です。
(ご存知の方もおられるかも知れないですが。)

sode_01
伸びちゃっています。

袖口にたっぷりとスチームを与えます。
sode_02
湿っているなって思うくらい与えてください。

十分にスチームを与えたら、手でギュッと握ります。
(熱いですので気を付けて・・・といっても握らないとダメですけど。
sode_03
この時、長さ方向に引っ張るとより効果的です。

修正出来たら、動かさずそのままの状態で十分に冷まします。
(熱を取り除かないと効果はありません。
sode_04
急激に冷やすとより効果的です。


ウール繊維は本来クネクネとした歪みを持っているんですが、
着用中にその歪みが緩やかになってきます。
ちょうどバネが伸びるように。

それで、スチームと揉み作用によってもう一度歪みを復活させてあげるという仕組みです。

ただ、一旦伸びてしまった歪みは多分クセになっているので次第に伸びていってしまいます。
その時は、また修正してあげてください。

※ アクリル製品には避けてください。(伸びちゃいますので。)
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虫食いの被害から守ろう!

2007-02-26

Tag :

暇です。
ホントに暇です。
これでもかと思うくらいに暇です。
(ひまにもほどがあるっちゅ~ねん(小枝師匠調)。)
僕のトコだけでしょうか・・・。

この数日は冷え込みましたが、暖かい冬でしたからね。
重衣料(コートなどの防寒衣料)の需要があまりないように思います。
小売店は早々に見切りを付けていますし。

衣替えが早くなっても、果たして仕事があるのか。
ちょっと頑張らなくてはいけないと感じています。

なのでお近くの方は、ぜひ当店をご利用くださいませ(宣伝)。

当店なら「防虫加工無料サービス」していますよ。
※現在は防虫加工の無料サービスは行っておりません。
(衣類自体に加工しているので、より効果的です。)
やっぱり「虫食い」は嫌ですもんね。
気が付いた時には、すでに遅し・・・。
となる前に予防しておいた方がいいですね。

市販の防虫剤を使用される際は、タンスなどの密閉される場所で、
衣類よりも高い場所に置くようにしなくてはいけません。
それに、間隔を空けて収納する事も大切です。
風通しを良くして防虫剤のガスが行き渡るようにする為にも重要です。

あと、防虫剤は1種類だけにしてください。
いくつも使うとガスが混ざり合って衣類を変色させたりシミになったりするようです。

大切なお気に入りを守る為にも防虫対策は適切にしてくださいね。


※ 一度しか着ていない衣類も危ないですよ。
そのままタンスなどに詰め込んでいれば虫食いの被害に遭う可能性が大きいです。
(動きがないので、虫たちも生活しやすいですからね。)
かえって、洗わずに毎日着ているスーツの方が虫食いには遭いにくいかも。
(その分、変色や傷みといった症状が出てくると思いますが・・・。)

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ウールスーツのメンテナンス

2007-02-24

Tag :

4~5年程前?でしょうか、ファッション雑誌などで
【スーツはクリーニングに出さないように】
と、大々的に言われていた事を覚えています

「クリーニングに出すと型崩れを起こしてしまうから」という事が理由みたいですけど。

で、その時に言われていた着用時に出来たシワの対処法ですが・・・

「ハンガー吊りの状態で、シワの部分に霧吹きで水をかけて湿らし除去する」とか、
「お風呂場に一晩中ハンガー吊りしておく」とか。
ようするに毛繊維に水分を含ませて取り除くという事みたいですね。

だけど、毛繊維は水分に対して非常に敏感な繊維です。
本来は水分管理をして繊維を整えた状態で製品化されているんですけど、
水分を与えてハンガー吊りとなると・・・衣類の重みで伸びてしまいますよね。
ヨーロッパの繊細な生地であれば尚更の事。
余計に型崩れを起こしてしまうと思うんです。

やはり毛織物は毛繊維をコントロールする為に平らな台の上で仕上げないといけません。
ハンドアイロンで毛繊維の挙動を確かめながら整形する事が必要だと思います。

しかし、どうして「クリーニングに出すと型崩れを起こす」となったんでしょう。
適正な洗いと仕上げをしていれば、そんな事は起こらないと思うのですが。
というより、クリーニングをしないと様々な問題が起こります。
汚れによる変色や虫食い、風合い変化・・・など。

やっぱりクリーニングに出してくださいね。
(当店では防虫加工を無料で加工させていただいています。)
※現在は防虫加工の無料サービスは行っておりません。

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変色はクリーニング(洗濯)だけが原因じゃないですよ

2007-02-23

Tag :

前回の『水洗いのリスク』で「色の変化(色落ち)」のお話をちょこっとしましたが、
何もクリーニング(洗濯)だけが原因で起こる訳では無いんです

衣類を着用、または保管時にも「色の変化」は起こります。

良く知られていると思うのが【紫外線(日光や蛍光灯などの光)】や【汗による変色】でしょうか。

【クリーニングなどの包装袋と大気中のガス】によって起こる変色や、
【大気中のガス】そのもので起こる変色や・・・

また、【パーマ液が付着】していた場合は変色しますし破れたりもします。
(クリーニング前には異常がなくてもドライクリーニングをすると乾燥工程の熱によって症状が現れるので、付着していれば必ずお伝えください。)

【整髪料が付着】した場合も変色しますよ。
(Yシャツの衿の後ろ部分が広範囲に黄ばんでいたりクスミがある場合は整髪料が原因だと思われます。)

後、【酸性雨】の影響もあるんです。
(振り始めの雨には様々な不純物(酸化物質)が含まれている為、
浴びてしまうと強酸性物質の影響を受けて変色します。)
雨に濡れた時点では気付かないですが、時間が経つうちに変色する事があります。
(クリーニング処理で変色や破れを生じる場合もあります。)

他には、【摩擦】によって白っぽくなったりする事だって。
(麻や絹、テンセルなどは要注意です。)

【ジュースのシミ】から変色する場合も・・・。

この他にも様々な変色原因があります。

これらを予防・対処する為には日頃のお手入れももちろんですが、
やはり早めのクリーニングが必要となります。

シミを付けてしまったら早めにクリーニングしてくださいね。
(その際、何のシミか分る場合はお伝えください。)

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もどかしい

2007-02-21

Tag :

料理番組で調理中のフライパンの根元付近に張り付いた玉ねぎ。
取れるものなら取ってやりたい・・・。

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水洗いのリスク

2007-02-21

Tag :

当店では【Wクリーニング】を基本としています。

【Wクリーニング】は「ドライクリーニングと水洗いの2度洗い」ですので、
「水洗い可能絵文字名を入力してください」な衣類はもちろん、「水洗い不可」の衣類もドライクリーニングで汚れが除去出来なければ僕の判断で水洗いさせていただきます。
(もちろん無理にする訳ではないです・・・よ。

素材や色・デザインまたアパレルメーカーなどを確認して「どの水洗いであれば安全に洗えるか」を自分の未熟な知識の中で選択しています。
(水洗いでも色んな方法や設定がありますから。)

ただそれでも、水洗いするとどうしても若干の「色落ち」や「風合い変化」「収縮」が起こる場合があります。
(「水洗い不可」の衣類を水洗いする訳ですから、ある意味当然の事なのですが・・・。)

お客様のもたれているイメージと若干違った風合いになる場合もあります。
(色合いや風合いは主観的なモノもありますから。)

「収縮」はアイロン作業で修正出来たりするのですが、「色落ち」や「風合い変化」は水洗いの場合は避けられません。

もちろん、色褪せてきた衣類の色を濃くしたり、失われたハリやコシを出す為加工したりする事は出来ます。
でも、元の状態に戻すという事は無理だという事をご理解していただければと思います。

「色落ち」や「風合い変化(ハリやコシがなくなる)」も1つの楽しみ方ではないかと思います。
(僕がいうのも何なのですが・・・。)

ドライクリーニング絵文字名を入力してくださいは繊維・染色・風合いなどに安全なクリーニング方法ですが、
水溶性汚れ(汗や全体的な黄ばみなど)はあまり得意ではありません。
それらを除去する為には『水洗い』が必要となって来ます。

ただ、その『水洗い』は多少なりともリスクがあるという事を知っておいてもらえればと思います。

※ 水洗いのリスクはありますが・・・アイロンによる修正や加工剤などによって復元させて頂いています。
安全に丁寧な水洗いを心がけていますので、ご安心してご利用下さいね。

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油汚れはお早めに

2007-02-19

中華料理が好きでよく食べに行きます。
といってもテーブルがクルクル回るようなお店ではなくて、
カウンター越しに調理している様子が見られるような庶民的なお店ですけどね。

しかし、いつみても中華の料理人さんはカッコイイですね。
子供の頃からカウンター越しに中華鍋を操る料理人さんは憧れでした。
炎の中、素早く手際良く調理する姿は本当にスゴイです。

で、調理し終えるとすぐさま熱された中華鍋を洗われます。
中華料理って結構油を使うんですが、キレイに油を落としています。
熱い状態で水洗いされるので油が落としやすいんですね。
油は熱されていると動きやすい状態なので除去しやすいんです。
ひどい油汚れでも、熱をかけて動きやすくした状態であれば除去しやすいんです。
ましてや時間が経っていない油ですから余計に動きやすいですから。

衣類についた油汚れも思いっきり熱を与えて除去出来れば良いんですけどね。
そんな事をすれば繊維を痛めてしまいます。

そんなリスクを最小限にする為には、やはり早めに処理する事が重要になります。

時間が経って酸化してしまう前に処理すれば、リスクも少なく除去出来ます。
(酸化した油汚れってレンジ周りのあの汚れと同じようなモノですから。)
鉄鍋なら熱をかけてゴシゴシこする事も出来ますが、繊細な繊維にはそんな事出来ませんからね。

ですので、シミを付けてしまったら早めにクリーニングしてくださるようお願いします。

尚、食器洗いの際も食べ終わったらすぐに水で油分を流しておくと楽ですよ。
洗剤も水も少なくて済みますしね。
カレーなどガンコに鍋にこびりついたモノを落とす時にも
お湯などで温めて油を動きやすくしてやると楽に洗う事が出来ますよ。

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テーマ : 暮らし・生活
ジャンル : ライフ

資源を大切に

2007-02-16

この冬は、ホント暖冬で気持ち悪いくらいです。
やっぱり環境の事とか、ちょっと考えないといけないなぁなんて。
(と思っていると、ここ数日は寒かったしますけど・・・。

スーパーなどではレジ袋を有料化にして、マイバッグを促すようになってきているみたいですし。

クリーニング店では資源を大切にということで「ハンガーリサイクル」が有名です。
僕の店でも当店のハンガーに限りますがお返しいただくとポイントサービスさせていただいています。

他には、不織布の持ち帰り用バッグをお渡ししてゴミの減量化をされているお店もあります。
(当店も導入しようかなって思っていますが・・・。)

これも他のお店ですでにさせている事だと思いますが、当店でも始めてみました。
ポリ包装ではなく、「不織布での包装」です。
包装
こんな感じです。

ポリ包装袋って結構かさ高くてゴミになりますもんね。
マイバッグと併用すればゴミの減量化にもなると思います。

あとはハンガー吊りの衣類ですね・・・。
集配でしたら数点入る不織布カバーで玄関まで持って行けそうですが。
持ち込みされる場合はどうしましょ。
何か良いアイデアないかなぁ~。

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テーマ : ロハス&エコロジーライフ
ジャンル : ライフ

熱を逃がせ!(アイロンがけのコツ)

2007-02-14

Tag :

アイロンをかける時、重要な事ってなんでしょ?

よく言われるのが「多量のスチームを与えてシワすっきり!」とか、
「キメ細やかなスチームが衣類のガンコなシワを伸ばします!」とか。

キメ細やかなスチームがどれほど効果があるのかは分りませんが、
(使った事はないので・・・でも、どうなんでしょう・・・?)
僕は多量のスチームは必要じゃなく、繊維を膨らませる程度のスチームで十分だと思います。
(その加減が難しいんですけどね。
むしろ少量のスチーム(軽く出すくらいでアイロンがけする)でじっくりする方が良いです。
なぜなら、アイロンがけのコツはスチーム(熱)を逃がす事ですから。

アイロンがけをしていると、アイロンをかけた所がいつの間にかまたシワだらけになってたりしませんか?
それは生地が熱を持ったままなので変形しやすくなっているからです。

繊維のほとんどは熱によって変形する性質を持っています。
ですので、スチームで熱を与えたままで次の作業をしているとその場所がシワになります。
僕達クリーニング業者は「バキューム」で強制的に熱を吸いとるので、
多量のスチームを使ってもシワになりません。


では、ご家庭でどうすれば熱を取り除けるのか。


まずアイロンをかけ終えたら、アイロン台から生地を離して下さい。
例えば袖を仕上げたら、一旦アイロン台から外して冷まします。
(軽くゆする程度で構いません。)
十分冷ましたら次の工程に移ります。
たったこれだけの事ですが、全然違って来ますよ。

よければ、一度お試しください。

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環境に優しいクリーニング(SANYO製石油溶剤回収乾燥機SCD-4253)

2007-02-11

Tag :

実は先日の水曜日に機械の入れ替えをしました。
その機械と言うのは「乾燥機」なんですが、当店では「回収乾燥機」を使用しています。

2007_0130_141539AA.jpg
  ↑    ↑    ↑
(今まで使ってきた愛機(SANYO製回収乾燥機)です(かれこれ20年モノ))

昨年の暮れにとうとう基盤がイカレてしまいまして、
で、基盤を探したのですが何せ古いものですので無いという事で・・・。
それならこの際買い換えようという事になったのです。

石山洗機さん_01
  ↑   ↑   ↑
(去り行く旧機と待つ新機)

予算が無いもので考えたのですが、結局回収乾燥機を入れる事にしました。
普通の乾燥機(排気乾燥機)では乾燥によって気化した溶剤を大気中へ吐き出しますが、
回収乾燥機は気化した溶剤を冷却し液化して溶剤を回収します。
ですので環境にも優しくてリサイクル(再利用)にもつながるって言う良いヤツです。
結構高いんですけど・・・これからの事を考えるとやっぱり。
という事で決断した訳です。

石山洗機さん_01石山洗機さん_02
↑     ↑      ↑
(宙吊りにされています。)

2007_0207_093234AA.jpg
  ↑    ↑     ↑
(果たして入れる事が出来るのか・・・。)

高さがホントギリギリ(後1cm高ければ傾けないと入らなかった)でしたが、
皆さんのおかげで何とか無事に入れる事が出来ました。

設置してみると意外と違和感が無く、しかも大きさも以前のモノと変わらないような感じです。
(実際はかなり大きくなっているんですが。)
ピッタリと、まるでオーダーしたかのようにホントピッタリと収まりました。

2007_0211_145841AA.jpg
三洋さんのHPはこちら
 ↑    ↑     ↑
(これからよろしくお願いします(SANYO製)。

これから溶剤排出の規制が厳しくなるらしいです。
当店は回収乾燥機を使用し環境に配慮しています。
(一応アピールさせてください。


まだ興味がある方はこちらへ・・・

続きを読む



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毛玉を防ぐには

2007-02-11

Tag :

毛玉(ピリング)が出来ると嫌ですね。
見た目にも悪いし、風合いも悪くなって。

毛玉が出来ると「カットすればいい」と言われるんですが・・・。
毛玉って新しく繊維が付着して出来るモノではなくて、
元々あった繊維が絡み合って出来ます。
それを取り除くという事は生地(糸)自体にも影響を与えるという事です。
だから「カットする」ではなくて「予防する」事が出来れば1番良いんですけどね。

糸は繊維を集めて撚って(ねじって)作られます。
ただ、すべてがまとまっているのではないので着用中の摩擦で毛羽立ちを起こしたりします。
毛羽立ちを起こしたまま摩擦すると繊維同士が絡み合って毛玉になります。

毛製品でよく毛玉が起こるのは毛繊維の特徴の為だと思います。
毛繊維は真っ直ぐではなく、クリンプという歪み(バネのようなもの)をもっています。
その歪みがある為に糸にする時余計にまとまりづらく毛羽立ちを起こします。
(まとまりづらい為にふんわりとした風合いが出て、保温力もあるんですけど。)
そして繊維の歪みがあるので絡み合いやすく毛玉になりやすいんです。

ただ、同じ毛製品でも毛玉が出来やすい製品と出来にくい製品がありますよね。
例えばカシミヤ製品ですが、カシミヤは風合いを出す為に生地の段階でわざと毛羽立たせます。
(すごく細い繊維で、クリンプも発達していますのでよりふんわりとした風合いが出ます。)
その後の処理で地のしといった生地(繊維)を整えるという作業をする訳ですが・・・。
その後処理によって毛玉の出来やすい・出来にくいという事になるのではと考えます。
きちんと処理をしていれば繊維表面の毛羽は整っているので毛玉も出来にくいと思います。
逆に何もしていなくて毛羽立ったままの製品は、やはり毛玉が出来やすいでしょうね。

後処理をするしないで品質は変わってくるように思います。
それがお値段に反映しているのではないでしょうか。
(一概に言えないとは思いますが・・・。)
値段が格安な製品もお店で並んでいる状態では良い感じなのですが、
着用してみると毛玉がめちゃくちゃ出来るっていう事がよくあります。
「安いから仕方ないなぁ」って自分自身を納得させますけど。

予防する為には毛羽を抑える・整える事が大事ではないでしょうか。
きちんと適切なアイロンプレスをしたり、ブラッシングをこまめにする。
やはり手間を掛けたお手入れをする事が必要となってくるのではと思います。
(毛の性質上、完全に予防出来ませんが抑える事にはつながると思います。)

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ポリエステルでも色落ちします

2007-02-10

Tag :

フォーマルウエアには「より濃い、深い黒」が求められるようです。
重厚な感じがしますし、フォーマル感もアップしますもんね。

ところで、女性のフォーマルウエアにはポリエステルが良く使われますが、
(アセテートやレーヨンなどを混紡したりもします。)
元々ポリエステルは染めにくい為、鮮やかさや深みのある黒が出せませんでした。
でも、最近は繊維メーカーの努力で改良された様々なポリエステルが生産されています。
繊維断面を変形させたり、表面に無数の穴を開けたり。
その為、今まで以上に染料が入り込め鮮やかな色や濃い色が出せるようになっています。

しかし・・・色落ちするものがすごく多くなりました。
多分必要以上の染料が繊維に入り込んでいる為ではないでしょうか。

ポリエステルの染色は「無理やり染料を押し込んでいる」っていう感じの染色方法です。
というのも人工的に作られた繊維ですので、繊維表面に染料が入り込む隙間がない程緻密な状態らしいです。
そこで高温処理によって無理やり隙間を作り、そこに染料を押し込むという方法で染められます。
入り込む染料の量は限られていますので、より鮮やかにしたり濃くする為には繊維自体を改良します。

という訳で、前述のような改良を施される訳ですが・・・しっかりとは染まっていないようです。
日常での使用では色落ちの心配は無いようですが(危うい製品もあるそうですけど)、
ドライクリーニングでの揉みタタキ作用によって色落ちする場合があります。
(水洗いでも色落ちする場合があります。)

ケアのしやすいポリエステルでも鮮やかな色合いや濃色製品は色落ちしやすいという事を、
頭の片隅にでも入れておいてもらえればと思います。
(赤も色落ちしやすいようです。)

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ドレスシャツ

2007-02-06

ドレスシャツにも色々あります。
低価格のYシャツから、高級ブランドのドレスシャツまで。
素材感もフィット感も全然違って来ます・・・らしいです。
(僕は高級ドレスシャツを着た事がないので。

クリーニング方法もそれぞれ違ってきます。
一般的なYシャツであれば「ランドリー(中~高温で強い機械力をかけて洗浄)」
デリケートなドレスシャツであれば「ドライクリーニングとウエット(特殊水洗い)のWクリーニング」・・・など。

先日(日曜)のしみぬき屋でもこんな事がありました。
ご自宅から持ち込んで来られたんですが、その中に良い感じのドレスシャツがありました。
手縫いかな?と思い袖付けの裏の縫い目を見ると・・・やはり手縫いで、とてもデリケート。
とてもじゃないけど機械での洗浄ではダメージを受けるので出来ないような商品でした。

こういった高級ドレスシャツは、やはり衿・袖を部分シミ抜きした後「特殊手洗い」でしょうか。
しかも、よりていねいな作業が必要となりますね。

また、素材・シルエットと共に重要なのがボタンです。
僕はボタンは消耗品ではなくて、必要不可欠なものだと考えます。
「壊れたら、また付ければいい」ではなく、
「どうすればボタンを破損させずにキレイに洗えるのか」を考えていきたいと思います。

いわゆる大手クリーニング店さんでは「いかにして効率よくクリーニングするか」と考えているように思うのですが、
僕達個人店では「どうすればシルエットや風合い・染色を損なわずにお返し出来るのか」をお預かりした時点で考えます。
その為のクリーニング方法は1つではなくいくつもあります。
それらを的確に選択する事が最も大切な事だと思います。

素材やシルエット・縫製方法に見合ったクリーニング方法を選択出来るよう、
より一層技術の向上をしていかなければ・・・。
それに自分自身でも良いモノを着なくては着心地や風合いも分らないでしょうし。

自分に投資するつもりで清水の舞台からまっ逆さまに飛び降りてみようかな。

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テーマ : 大阪
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目の前でシミ抜きします!

2007-02-05

Tag :

衣類のシミ抜き専門店「しみぬき屋」というシミ抜きの専門店があります。
毎月第1・3・5日曜に大阪南港コスモスクエアで行われるFM101フリーマーケットで第1日曜日に出張シミ抜き店として出店しています。
僕も参加させていただいて今年で2年目となります。
ようやく慣れて来たかなぁ・・・って自分では思っているのですが。

で、今日はその出店日でした。
衣類のシミ抜き専門店「しみぬき屋」
  ↑    ↑    ↑
ここでシミ抜き作業をしています。

今日は2月というのに結構出店が多くて、フリマも活気に満ち溢れていました。
お客様もお昼前くらいから途切れる事無く来られていましたし。
(去年は寒空の下、凍えながらシミ抜きしていたのを思い出します。

フリーマーケットで買われた衣類のシミをお客様の目の前で抜く。
店での作業とはまた違った緊張感もあるのですが、それよりも何よりも目の前でシミを抜くって凄くインパクトがあると思いませんか?
お客様の表情や気持ちをダイレクトに受け止める事も出来ますしね。

昨今、色々なシミ抜き専門店がありますが目の前でシミ抜きをする所なんてそうそう無いです。
フリマで買われた衣類であれば、かなり格安でシミ抜きしますよ。
興味がある方は見物がてらでも結構なので、ぜひ一度お越し下さいね。

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スーツの袖口

2007-02-01

国会中継なんかを、たま~に見ます。
論議の内容は難しくてよく分からないのですが・・・様々なスーツの着こなし方が見られるので。
政党によってイメージ的なものもあるのかな?なんて思いながら見たりします。

ここ数年、クールビズでシャツスタイルもたくさん見られるようになりました。
なので、結構気付かされる事もあります。
ボタンダウンの衿のロール部分に「ピシッ」と折り目がついていたり。
「きっとタタミ仕上げでカラーホルダー(衿の形をキープさせる型紙)を入れているせいやろうなぁ」
とハッとさせられて、それ以来ちょっとボタンダウンの衿には工夫をこらしました。
やっぱりせっかくのボタンダウンのロール、折れていると変ですもんね。

着こなしといえば、安倍首相のジャケットが気になります。
何かの雑誌でも書かれていましたが、ちょっとサイズが大きいような・・・。
(別に人それぞれ、好きなような着こなしで良いと思うのですが。)
袖丈も長いのかな~って思うと、袖口は汚れやすいやろうなぁって考えます。

そういえば、スーツの着こなしで「シャツ(カウス)は袖口から1~1.5cm覗かせる」と言われます。
もしかすると「汚れを予防する為の処置」だったのかも。
それが、いつしか「カッコイイ」と思われるようになって色々とバリエーションが出来てきた・・・。
案外そんなものかも知れないなぁ~なんて1人思っています。

ボタンダウンもきっと衿の収まりが悪いので
「それならボタンで止めてしまえ!」って感じで作られたんでしょうね。
(違うかな・・・。

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引っ越してきました

2007-02-01

ブログを引っ越して来ました。
(と言っても、記事は2件だけなんですけどね・・・

なんだか、シックリとこなくて色々と探していました。
で、ここが人気があって絵文字も使えて楽しそうなので。
(前のトコは単に自分が使いこなせなかっただけなんですけどね。)

だけどホームページのリンクも変えないといけなかったりして・・・
あんまりチョコチョコと変えると大変ですね。
ちょっと考えないと。

でも、自分の思う事をしておかないと後悔しますからね。

クリーニングでもシミが落ちなかったりした時、「あれをすれば落ちるかも・・・」っていう事が思い浮かびます。
手間がかかったり、リスクを伴ったりするので躊躇するのですが、やっぱりしないと気が済みません。
自分の持っている技術の範囲で落ちなければ、僕自身も納得出来ますし。
それに何より中途半端で商品をお返しする事はやっぱり出来ないです。
僕に預けてもらった衣類は全て出来る限り精一杯のメンテナンスをしてお返ししたいと思っています。

なんか・・・無理やりこじつけたような内容になってしまいました・・・(反省)。

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はじめまして

2007-02-01

初めまして。

ようやくブログというものを始めようと思いました。
情報発信のツールとして、今や当たり前ですもんね。
焦らず気取らず、自分なりの考えや思いを自分の言葉で綴っていければと思います。

さてさて、1番最初の記事は何にしましょうか・・・。
う~ん・・・と・・・やはりシンプルに「なぜクリーニングが必要か?」かな。

聞くところによると「クリーニングに出せば新品に戻る」と思っていらっしゃる方も少なくないとか。
残念ながら、クリーニングをしたからといって購入時の状態に戻せる訳ではありません。
場合によってはクリーニングをする事によって購入時の風合い(ハリやコシなど)が変わる場合もあります。

では、なぜ「クリーニングしないといけないのか」というと・・・
衣類は一旦着用すると大気中の粉塵やスス・紫外線・排気ガスなどの影響を受けます。
また、着用による摩擦や伸び、そして皮脂汚れや食べこぼしなどの汚れ・シミ・・・。
それらが時間が経つと共に繊維染色にダメージを与え、型崩れも起こします。
防ぐ為には汚れを落としシルエットを復元する・・・「クリーニングする事が大切」になります。

僕達の仕事はダメージを受け、型崩れしようとする衣類を食い止め、
そして残念ながらトラブルを起こしてしまった衣類は修正し、
出来る限り購入時の状態に近づける努力をする仕事です。

ただ、クリーニングには多少なりともリスク(色落ちや収縮など)が伴います。
そのリスクを最小限にする為には、僕達が安全なクリーニング方法を選択する事も大切なのですが、
皆様のご協力(早めにクリーニングしていただく事やリスクへのご理解)も必要です。
これから少しづつお伝えしていければと思っています。

まだまだ未熟モノですが、皆様のご要望にお応え出来るように頑張りますので、
これからも、どうぞよろしくお願い致します。

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よーこそ

ようこそお越し下さいました。
今回の記事だけではなく、他の記事も見てもらえると嬉しいです。
一生懸命書いていますので・・・。


オススメ記事

【 はじめまして 】

【 ドライクリーニングって 】

【 水洗いのリスクについて 】

他にも、まだまだお伝えしたい事があります。
ぜひ色々とご覧になって下さい!

クリーニングショップ タナカヤ

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大阪のクリーニング師です。
自分自身の勉強にもなればと記事を書いていきますので、よろしくお願いします。

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