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選択が大事

2007-06-29

お客様から衣類をお預かりした際、「どういうケアをすれば良いのか」を回らない頭でシュミレーションします。

衣類に付いている取扱い絵表示を参考にしながら、どんな洗浄方法であれば安全にお客様にお返し出来るのかを考えます。

ドライクリーニングが可能であれば、「基本洗浄」で洗うとどうなるのか。
型崩れや余分なシワが出来ないか、生地や染色へのダメージはないか・・・とか。
「基本洗浄」が適切ではないと判断した時は「デリケート洗い」を考えますが、その際でも「少点数」で洗うのか「単品」で洗うのか・・・その方法で衣類を投入した場合どうなるのかをイメージしながら考えます。

また、ドライクリーニング可能な衣類でも、溶剤で色が出るような製品や製品自体に疑わしい部分がある場合など「ドライクリーニングは無理!」と判断した場合はドライ処理を避けて単品水洗いをします。
(この部分は自己責任の範囲にもなってくるので、慎重に判断します。)

水洗いでも同様で、洗濯機に入れるのか手洗いするのか。
温度や脱水時間なども考慮しながら洗い上がりをイメージして判断しています。

乾燥工程でも、タンブラー乾燥(機械)で処理するのか自然乾燥(陰干し)するのか・・・。

とにかく自分の知りうる限りの知識と経験の中から適切な方法を判断するように心掛けています。

判断ミスでクリーニング事故を起こしたくはないですからね。


でも、時たま「判断に困る衣類」をお預かりする事があります。

ちょっと長くなってしまうので、この続きは次回という事で。
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この季節はご注意を

2007-06-28

今週末も、お天気はすぐれないようです。
先週も週末は雨でしたし・・・。
まぁ、雨の季節なので仕方ないですけど。

ジトジト・・・ジメジメ・・・不快指数が上がりますが、
衣類にとっても嫌な時期ではないでしょうか。

繊維(特に天然繊維)は生きていますから、僕達が不快に思う事はきっと繊維にとっても嫌なものなんでしょう。
そう考えてみると取り扱い方も見えてくるうように思います。

カビや虫食いなどの影響を受けやすい時期でもあります。
カビも虫も湿気が大好きみたいですから。

着用後、しまい込んで忘れている衣類はありませんか?
フォーマルスーツなど、使用頻度があまり無い衣類は要注意です。
「1度しか着ていないから」と、そのままにしているとカビや虫食いに遭いやすいですよ。
動きのない衣類は余計に被害に遭いやすいと思います。

この時期だからこそ、一度クローゼットの中を確かめてみてはどうでしょう?
クリーニングした衣類としていない衣類が同じ場所に収納されていませんか?
クリーニングカバー(ポリ包装紙)をかけたままにしていませんか?

そして、一度でも着用した衣類は必ずクリーニング(洗濯)してから収納してくださいね。
後々のリスクを考えると・・・最善の策です。

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クネクネ湾曲パンツ

2007-06-26

メンズパンツを仕上げようと、仕上げ台(プレス機)の上に乗せてみると・・・何だか変です。

上手く収まりません。

通常であれば膝下から裾まではフラットで、膝上からはそれぞれデザインやシルエットによって異なってくると思っています。
でも、今回のパンツは上手く収まりません。

よく見てみると、前後の生地共かなりクネクネと湾曲しています。
2007_0524_193337AA.jpg
写真ではちょっと分りにくいですけど。

ウエット(水洗い)している事もあってプレスラインも曖昧になっていまして・・・。
膝から裾にかけてのラインが微かに見えたので、見てみるとストライプにそってプレスラインがしっかりと付けられているようでした。

ですので、ストライプに沿ってじっくりとアイロンをかけていくと・・・何とか良い感じに仕上げる事が出来たと思います。
2007_0524_193959AA.jpg

2007_0524_194216AA.jpg
後ろ

パンツプレス機で押さえられない衣類が多くなっています。
当店では濃色製品やデザイン性のあるモノ、起毛素材などデリケートなパンツプレスの場合はハンドアイロンによるプレスを行っています。

また、挙動の激しい毛織物生地の場合はアイロン仕上げ台でじっくりと時間をかけてハンドアイロンによってプレスをしています。

やっぱり手作業じゃないと上手くいかないですもんね;。

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アキマヘン

2007-06-25

20070625232457.jpg

ミスターオマリー、良い笑顔です。

ボーグルソンのヨメハンは・・・どこかにいてたかな。


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水分とウール

2007-06-22

大阪は今日も暑かったです。
梅雨なの?かと思うほど・・・。
でも、明日から梅雨空に戻るそうです。

で、今日仕上げをしている時なのですが。
タイトなスーツのパンツをプレスしている時に「ん?」と思いました。

「ひざ裏が型崩れを起こしている」
ひざの裏(シワになりやすい部分)の生地が目が詰まってしまって固くなってしまっています。

汗で濡れた状態の時に歩いた為に揉み作用が加わり、それが長期間続いた事によって毛生地がフェルト化したものだと考えました。

タイトなパンツなので、汗をモロに吸い込んでしまうんでしょうね。

毛繊維は回復力があるので、一日休ませると元の状態に復元すると言われます。
が・・・この時期、汗を大量に吸った生地はそう簡単には元に戻らないのではないかと思います。

汗を除去するには水洗いが不可欠ですが、なかなか一般の方には毛織物の水洗いは難しいのかも知れません。
(上手く洗えても、アイロンプレスがこれまた大変ですから・・・。)

本当は「汗ばんだらクリーニング」をお願いしたいのですが、実際はなかなかそうはいきません。

これらの事を考えると、汗をかく季節はタイトなスーツを着用しないようにする方が良いような気がします。
(特に外回りで頑張っておられる方は気を付けてください。)

細身のパンツでも若干のゆとりのあるデザインを選べば、風通しも良く汗への対策になるかも知れません。

クリーニング師からの目線で見ていますので、余計なお世話かも知れませんが。

それから「1日着用したら1日休ませる」事を忘れずに。


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洗い場

2007-06-18

当店の洗い場です。
20070617223927.jpg


手前にドライ機と乾燥機、左奥に水洗機でそのまた奥に人体型プレス機とシミ抜き台があります。

ドライ機は山本製作所の16Kです。
20070617223857.jpg


水洗機も山本製作所の13Kです。
20070617223913.jpg
上に乗っかっているのは前処理などに使う薬剤類で小分けしています。
(右にあるのは手を洗う石けんですけど・・・。)

乾燥機は以前記事にも書いた三洋製の回収乾燥機です。
2007_0211_145841AA.jpg
すんごい働き者です。(なぜか画像が小さい)
詳しくはこちら

また、追々詳しく書かせていただこうと思っています。

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色修正

2007-06-17

色は抜きたくありません・・・。

でも、シミ抜き処理をしていると避けられない問題ですし。
ガンコなシミの場合、どうしても地色に影響が出てしまう事がありますから。

衣類の色合わせってスゴク難しいです。

プラモデルのように平面的なモノであれば、色が欠けてもそれなりの修正が出来ますが、
布地のように糸が織り(編み)重なった奥行きのある場合、地色とあわせる事は非常に難しくなります。

まず、色が合ったとしても光の反射や吸収によって違って見えてきます。
先染めされた(糸全体を染め上げた)布地の場合、
染料を生地表面から入れていくので糸全体を均一に染める事が難しく、
元の地色との差が出ると思われますので。

それに、色が抜けている部分とそうでない部分との境目も合わす事が難しいです。
地色と修正の染料が混ざってしまいますし、それを考えて調整しても合わせる事は大変です。

後は、時間の経過に伴う染色状態の変化に合わせられない事など・・・。

修正箇所がほんの僅か(米粒程度)であればそれ程目立たないのですが、大きくなると本当に難しいです。
(僕が未熟なせいもあるかも知れませんが・・・。)

シミ抜き前にテストをする事はもちろん、シミに対する見極めも非常に重要です。
落ちきらないシミにどこで見切りをつけるのか・・・悔しい判断です。

「色が合う・合っていない」は人によって認識の差もあると思います。
人によっては「目立たない」事で良しとする場合もあります。
それで仕方ないのかも知れません(シミ抜き処理のリスクを考えると)が、出来れば地色を壊さないままお客様へお返ししたいと思っています。

ただ、冒頭のようにシミ抜き処理には色落ちのリスクは避けられません。
色が落ちた場合は修正させていただきますが、完全には合わせられない事をご了承願えればと思います。


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ビジネススーツをスッキリと

2007-06-14

じとじと~っとした嫌~な気候がこれから続くんですね。
やっぱりジメジメ湿気は苦手です。
暑さに慣れるまでが大変だ・・・。

毎日営業で走り回るビジネスマンの方も汗だくで大変でしょうね。
スーツも大量に汗を吸っているでしょうし・・・汗の臭いもするでしょうし。

そんな時は「ウエットクリーニング(水洗い)」で汗も臭いもスッキリ落としましょう!

「ウエットクリーニング(水洗い)」をしたスーツはスッキリとしていて風合いも軽く着心地良いですよ。

ウエットクリーニングの実例はこちら

ウールスーツも安全な方法で「ウエットクリーニング(水洗い)」をします。

「ウエットクリーニング(水洗い)」の詳細はこちら

夏本番に向かう前に、頑張ったウールスーツを一度リフレッシュしてみてはどうでしょう?

ぜひ一度お試しください。

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集配サービス

2007-06-14

当店では集配サービスを行っています。

松原市全域はもちろん、大阪市南部・堺市北部・藤井寺市羽曳野市など周辺地域への集配も承っています。

夜間集配(午後8時以降)も行っていますので、お気軽にご利用ください。


ただ・・・ご連絡を受けてすぐに伺うという事は出来ない場合があります。
(何分個人店なものでして・・・申し訳ありません。)

余裕を持って依頼していただけると有難いです。


遠方の方もお気軽にご相談ください。

よろしくお願いします。

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嘔吐物が付着した場合

2007-06-11

ご近所の方がクリーニングを持って来られました。
メンズのウールパンツですが・・・何かお家で洗ったような形跡が。

お聞きすると「嘔吐したので、嘔吐物の処理は自分でしておいた。」そうです。
後の事は任せるという事でした。

これって僕達クリーニング店にとって非常に助かる事です。

例えば、もし嘔吐物が付着した衣類を受け取ると・・・
当然他の衣類とは一緒に洗えないので単品処理となります。
そしてドライクリーニングでは洗えないので水洗いとなります。

まず水洗いで単品にて処理をした後、通常のクリーニング工程をする事になります。
その為、かなり手間がかかりコストもかかると言う事になります。
料金にも反映されます。
(当店では嘔吐物が付着した衣類は「通常料金の2倍」とさせていただいています。)

また、ウイルスの問題も絡んで来ます。
ここ最近ではノロウイルス。
クリーニング作業者への二次感染も危惧されます。

出来ればご自分で出来るモノは処理していただけると助かります。
(処理できない難しい衣類の場合はご相談くださいね。)

また、嘔吐物が付着している場合は必ずお伝えくださいね。


それから、洗濯方法を間違わないようにして下さい。
くれぐれもウールパンツを普通に洗濯機で回さないように。

これから収縮したズボンを修正しなくては・・・。

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雨の季節

2007-06-08

Tag :

暑い日々が続きます。

そういえば梅雨入りはまだですね。
降る時に降ってもらわないと、とんでもないしっぺ返しがありますからね。
天災は恐ろしいです。

長く続く雨はうっとおしいものですが、たまに降る雨は何だか情緒があって良いなって思います。

女性の方は雨の時にもファッションを楽しんでいるそうですし。
傘やレインコート。
最近ではレインブーツ(いわゆる長靴ですよね。)が流行のようですけど。

一緒に、雨に降られた時の事も考えてもらえればと思います。

例えば、酸性雨。
降り出しの雨に含まれる酸性物質が衣類に多大な影響をもたらします。
変色や損傷(破れ)など。
綿や麻など酸に弱い繊維は特に要注意です。
雨にあたった場合は必ずクリーニング(水洗い)か家庭洗濯をするようにお願いします。
(ドライクリーニングでは酸性物質は除去出来ません。)

酸性雨についての詳しい事はこちら。

また、濃色と淡色の組み合わせて着る時は注意してください。

「この衣類は着用時の摩擦や湿潤状態での取扱いによって色落ちする可能性があります」などと書かれていた場合は要注意です。
(取扱い絵表示(401103こんな絵が書いてある布で裏側に付いています。)と一緒に表記されていたり、購入時の下げ札に書いてあったりします。)
雨で濡れて下の衣類に色が移ってしまって・・・とならないように。

着用する側も注意をする事でトラブルを未然に防ぐ確率も高くなります。
大切なお気に入りのお洋服を着られる時は一度思い浮かべてみてください。


一通り書き終えた記事が思いがけず消えてしまう事って・・・かなり凹みます。

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一句

2007-06-06

Tag :

記事ひとつ
 書くにも体力
  必要だ

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シャツの衿色々

2007-06-06

今年もすでにクールビズに入っているんですね。
すっかり忘れていました。

ニュースを見て議員さん方のノーネクタイが映し出されて。
「あっ!もう夏間近か~」なんて思ったりしています。

議員さんを見ているとやはりボタンダウンが多いようですね。
ノーネクタイで衿の納まりが良いので見栄えも良いですし。

オシャレな方はレギュラーカラーで素材の良さげなシャツを着ていたり、
イタリアンカラー(オープンカラー)で第2ボタン全開の方もいたり。
スタイルも色々です。

ボタンダウンはアメリカのスタイルでは第1ボタンを外した時に衿のロールがキレイになるタイプが多いようですし、
ヨーロッパではネクタイを締めた時にキレイにロールするようなタイプが見られるように思います。
(一概には言えないと思いますが。)

また、イタリアンカラー(開襟シャツですね)は第2ボタンまで開くとキレイに見えるように作られている製品も最近では主流ですね。
衿の開き具合や前立ての感じなど・・・きっと計算されて作られているんでしょう。

そんな事を考えながら仕上げていかなければ・・・と思っています。
お客様に満足していただける品質をお届け出来るように。


でも、国会議員のお偉いさんが胸元の第2ボタンまで外すっていうのはどうかと・・・。
まぁ、似合っているから良いのかも知れませんが。
公の場ではちょっとな~って思う今日この頃です。

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よーこそ

ようこそお越し下さいました。
今回の記事だけではなく、他の記事も見てもらえると嬉しいです。
一生懸命書いていますので・・・。


オススメ記事

【 はじめまして 】

【 ドライクリーニングって 】

【 水洗いのリスクについて 】

他にも、まだまだお伝えしたい事があります。
ぜひ色々とご覧になって下さい!

クリーニングショップ タナカヤ

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大阪のクリーニング師です。
自分自身の勉強にもなればと記事を書いていきますので、よろしくお願いします。

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