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「手洗い」について

2009-09-10

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デリケートな衣類を水洗いする際、僕は「手洗い」をする事がほとんどです。
(中には素材・生地の表情や風合いなどを見て、機械力に耐えられそうであれば水洗機を使う事もありますが-メーカー側が過保護的に取り扱い絵表示を付けている場合もありますし)

「手洗い」と聞いて”優しい水洗い”とイメージする方もいらっしゃる反面、”水に浸けるだけなので洗浄力は無い”と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも・・・「手洗い」って手間をかければ効果的に汚れを落とせる良い洗浄方法なんですよ。
なぜなら、ピンポイントで気になる個所を自分の手で処理出来るから。


水洗機を使用した場合であれば、ピンポイントでの処理は出来ず全体的に負担が掛かりますよね。
それは、別にリスクを負わなくても良い部分にまで影響を及ぼす事になるという事。
水洗機の機械力(揉み・タタキ作用)に耐えられる衣類(修正-アイロンによる)であれば問題はありませんが、耐えられないデリケートな素材・シルエットの衣類であればダメージは大きくなります。

一部のシミ・汚れを落とす為に為にデリケートな素材・染色にダメージを与えてしまう・・・なんて事はクリーニング師としては避けなくてはいけません。
(お客様の大切な衣類をお預かりしているんですから・・・最も安全な方法で処理をしなくてはいけないと僕は思っています)

ただ・・・「手洗い」で効果的に汚れやシミを落とすって事は非常に手間がかかるんです。

ご想像通りに"水につけるだけ”では汚れやシミも落ちてくれませんからね。
(付いてすぐの汗ジミであれば除去出来ますが)

シミ・汚れの酷い箇所に部分的に適した薬剤を用いてシミ・汚れをあらかじめ浮き上がらせたり。
素材に合わせた洗剤を用い、温度・pHなどを管理して洗浄液を作ったり。
部分的な揉み作用が必要となる個所(袖口や裾回り、シミ部分など)を安全に手揉みをしたり。

部分的な手揉みといっても、生地と生地をこすり合わせるのではありませんよ。
(それじゃあ生地に負担がかかりますし、何の為に手洗いをしているのか分かりませんしね)
生地に負担をかけずに指先で生地を揉みます。
イメージ的には生地を揺らす感じでしょうか。
(一般のクリーニング店では出来ないかも知れません)

すすぎ・脱水もキチンと衣類の状態をイメージしながら行います。

汚れがひどい場合は、初めにある程度の汚れを落としてから徐々に強い洗浄力をかけて落としていきます。
一度に全ての汚れ・シミを除去するような危険な処理は当店では行っていません。


適切に「手洗い」を行えば、効果的に汚れ・シミも安全に除去出来ます。
デリケートな素材・染色を用いた衣類にも安心です。

でも・・・適切に手間をかけて「手洗い」をするには繊維・染色の知識やクリーニング・しみ抜きの経験・技術力が必要となってきます。
大手クリーニング店はもちろん、品質に対する意識が乏しいクリーニング店では難しいのではないでしょうか。

大切なお気に入りの衣類のお手入れの際は、確かな技術と知識を持ったクリーニング店(絶対に個人店です)にご依頼される事をオススメします。
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